Q.女性なのですが、やはり女性向け住宅ローンを選んだ方がいいのでしょうか?
30代の独身女性です。
あまり結婚というものに意欲がわかないので、この先の暮らしを見越して、自分用の住宅を購入しておきたいと思っています。
質問というのは、女性向け住宅ローンについてです。
一般の住宅ローンの他に女性向けの住宅ローンもいくつかあるようなのですが、女性の場合、やはり女性向け住宅ローンを選んだ方がいいのでしょうか?
住宅ローンにはいろいろあり、あまりに幅が広すぎて、検討するのに困っています。
もし、女性向け住宅ローンの方がいいというのでしたら、それ一本に絞って検討してみたいと思っているのですが。
A.各商品によって特徴が異なりますので、ご自分にメリットがあるものだけを選んで、検討しましょう。
女性の場合、女性向け住宅ローンを選んだ方がよいのかというご質問ですが、結論から申し上げますと、ご自分にメリットがある場合に限って、検討されるのがよいかと思います。
といいますのも、一口に女性向けローンと言いましても、実際にはそれぞれに特徴が異なっています。
つまり、それぞれメリットがちがっているわけですから、同じ女性であっても、ある方にとっては意味があるけれども、別の方にとってはあまり意味がない女性向け住宅ローンというものもあるわけです。
ですので、まずは、女性向け住宅ローンのメリットには、どのような種類のものがあるのか、ということを把握されて、そのあとで、ご自身のニーズを満たしてくれるものがあれば、それを検討してみる、といった順で進められるのがよいかと思います。
以下に、女性向け住宅ローンのメリットの主なものについてご紹介しますので、参考にしていただければ幸いです。
・審査が通りやすくなるもの
女性向け住宅ローンの中には、一般の住宅ローンに比べて、審査が通りやすくなっているものがあります。
具体的には、<年収や勤続年数等の最低ラインが低めに設定されている>ものや、<契約社員の方の場合でも審査対象に含まれる>といったものがあります。
一般の住宅ローンの審査になかなか通らない、あるいは、そもそも要件を満たすことができる住宅ローンが見当たらないという場合には、このタイプの女性向け住宅ローンを検討されるのがよいかと思います。
・一般の住宅ローンに比べて金銭面で優遇されるもの
女性向け住宅ローンの中には、同じ銀行が提供している一般向けの住宅ローンに比べて、金銭面で優遇されているものがあります。
具体的には、<金利の優遇幅が、女性向け住宅ローンの方が大きくなっている>場合や、<各種手数料の優遇>等です。
非常に分かりやすいメリットと言えますので、優遇後の金利が他の住宅ローンよりも有利な場合などは、積極的にご検討いただくのもよいかと思います。
ただし、特定の条件を満たしている場合に限って対象となるものなどもありますので、ご自身が対象に含まれるかどうか、しっかり確認されることが重要となってきます。
・その他の面でメリットがあるもの
女性向けの住宅ローンでは、上記以外の面でメリットがあるものもあります。
具体的には、<出産に関連しての金利の一時的な優遇>や、<健康管理に関する特定施設の利用料の優遇>等があります。
いずれも魅力的ではありますが、たとえばご出産の予定が人生設計の中に入っていらっしゃらない方などの場合には、積極的に検討されるほどでもないかと思います(もちろん、商品自体に魅力がある場合は除きます)。
以上のように、ひとくちに女性向け住宅ローンと言いましても、それぞれ、特徴が異なっています。
ですので、ご自身のニーズを満たすものにしぼって、ご検討いただくのがよいかと思います。
なお、商品によりましては、一般の住宅ローンよりも融資限度額が下のものなどもありますので、メリットだけに注目されるのではなく、各商品の説明書をしっかりご確認の上、ご検討いただければと思います。