Q.消費税の増税前に住宅ローンを組んでおいた方がよいでしょうか?
住宅ローンについて気になることがありましたので、質問させていただきます。
将来的には一戸建ての購入を希望しているのですが、すぐにという気持ちはなく、いろいろな住宅ローンをチェックしながらゆくゆくは、という考えでいました。
しかし、ニュースなどを見ますと、どうも消費税の増税が迫っているような感じがします。
住宅ローンは額が大きいため、消費税増税の影響をもろに受けるのではないかと心配です。
現状、無理をすれば住宅ローンが組めないわけではありません。
将来のことを見越して、消費税の増税前に住宅ローンを組んでおいた方がよいでしょうか?
A.無理は禁物。いくつかのポイントをチェックしつつ、堅実に。
<消費税が上がる前に住宅ローンを組んでおいた方がよいか>、というご質問ですが、まず最初に申し上げておきたいのは、無理は禁物だということです。
<住宅ローンは額が大きいため、消費税増税の影響をもろに受けるのではないかと心配>とのことですが、確かにそういった面はあるのですが、<額が大きいだけに、無理は禁物>というのもまた、一面の真理なのです。
<消費税が上がる前に住宅ローンを組んでおいた方がよいか>、ということに関しましては、いくつか抑えておかなくてはいけないポイントがありますので、それらをチェックしたのちに、ご判断いただければと思います。
チェックしておかれた方がよいポイントとしましては、<消費税増税の影響><消費税増税の影響を受けるかどうかの確認><住宅ローンの新商品><ご自身の生活設計との兼ね合い>などがあります。
まずは、<消費税増税の影響>についてです。
実は、消費税が上がっても、住宅購入用の費用全額に消費税が掛けられるわけではありません。
たとえば、住宅を建てる土地の購入費については消費税は掛かりません。また、諸費用の中にも、消費税が掛からないものがあります。ですので、総額ではなく、内訳をしっかりと確認して、消費税増税による増額分を正確に把握しておく必要があります。
次に、<消費税増税の影響を受けるかどうかの確認>についてですが、たとえば建売分譲住宅の場合ですと、引き渡しの時点での消費税が適用されます。
ですので、引き渡し日が消費税増税以降であれば増税の影響を受けますし、消費税増税以前であるならば増税の影響は受けません。
このように、条件を満たすかどうかによって増税の影響を受けるかどうかが決まってきますので、しっかりとチェックしておくことが必要です。
また、<住宅ローンの新商品>につきましては、消費税増税による駆け込み需要を期待して、従来よりもお得な住宅ローンの新商品が登場する可能性があるため、最新の情報を比較・検討された上で判断されることが重要です。
最後になりますが、以上のようなことを全て考慮に入れていただいた上で、<ご自身の生活設計との兼ね合い>をお考え合わせいただき、ご判断いただければと思います。